11月5日〜9日の日程で、大田区の友好都市「中国北京市長陽区」と友好協力関係都市である「中国大連市」を訪問してきました。
コロナ禍もあり,4年ぶりの訪問となります。
今回は,基本的に視察は予定せず,親善訪問ということでそれぞれの議会や政府,友好協会等へ表敬訪問をおこないました。
北京市朝陽区人民代表大会常務委員会(日本の地方議会)では,これまでの長年の関係についての理解を深め,コロナ禍で止まっていた青少年交流の再開について要望を頂きました。これまでも青少年交流の結果,中国への理解が深まり国際交流を続けている方もいますし,逆に日本を訪問したことにより日本への理解が深まり,正しい理解をすることができている方もいます。未来を担う子どもたちが,過去の歴史にとらわれず友好関係を継続していくことはお互いの国にとっても大切なことです。
本来はその後,北京市朝陽区人民政府(区役所)を訪問する予定でしたが,突然のキャンセルとなりました。今回の訪問団では「秘書長(事務局長)」という役割でしたが,毎回,中国の訪問で悩まされるのが突然の予定変更やキャンセルです。今回は予定にない会談が突然セッティングされるなど,かなり苦労させられました…
大連市は,元々,対日感情も良く,日本語教育も進んでいる自治体です。大田区に本社のあるアルプスアルパインの工場もあります。
大連市人民代表大会常務委員会や政府の機関,大連市中日友好協会の皆さんを表敬訪問するだけでなく,それぞれに歓迎宴を開催して頂きました。
大田区と大連市が,友好協力関係都市を提携してから15年ということもあり,大連市側からは「友好締結15周年記念事業」の開催について提案がありました。また以前,大田区議会でも「羽田空港と大連空港との直行便の就航」について国土交通省に要望を提出していますが,今年から直行便が実現しています。こうしたことを踏まえた、大田区での日中青少年の絵画展の開催,さらなる友好交流に関する覚書への調印,歌唱や雑技,歌舞伎などの文化交流事業の実施について,実務レベルでの意見交換もおこないました。
実りある事業となるように,関係部局とも調整をしていきたいと思います。
細かい親善訪問の報告は,後日,報告書として提出させて頂きます。