大田区議会は現在、令和6年第4回定例会の会期中です。
本会議1日目、自民党会派を代表して質問を行いました。
時間は60分。12のテーマについて区長、教育長に答弁を求めました。
主な質疑は、以下の通り。
①令和7年度予算は、新たな基本計画・実施計画のスタートの節目である重要なもの。予算編成に当たっての、どのような価値観で、どのような施策を盛り込むのか、区長の展望を伺う。
(答弁)
予算平成方針の4つの重点ポイントを示した。具体的には、近年頻発する自然災害への備えの強化をはじめ、子育て・教育・福祉の充実に資する施策、カーボンニュートラルの実現に向けた施策、価値創造の源泉である「人」への投資の加速、多彩な文化・芸術などアートが持つ創造性の施策、100年先も人々を魅了する洗練したまちづくりなど、選ばれる自治体に向け職員と共に知恵を絞り予算案を取りまとめる。
② 今年7月に通知が出された「今後の経営改革の方針について」の中には、公民連携の視点から、外郭団体については既存事業の外郭団体への移管・委託を進める方針が示されているのみで、新大田区外郭団体等改革プラン以降、外郭団体と区が自ら果たすべき役割やあるべき姿の精査、改革に向けた取り組みが殆ど見えない状態となっている。「新大田区外郭団体等改革プラン」の総括シートにおける今後の課題や方向性に対して、具体的な取り組みを進めることはできたのか。また、その取り組みに対する総括・評価についてどのように考えているのか。
(答弁)
令和7年度には、これまでの効果検証について総括・評価を行い、結果を公表していくとともに、この結果を踏まえ、外郭団体等の今後の経営のあるべき姿や体制も含めて改革を進めてまいります。
③ 観光需要があり、区内外から多くの観光客が大田区を訪れ、区内経済の活性化に資するのであれば、我々は大田区の観光施策を全力で応援したいと思います。しかしながら、今、それを明確に判断するデータがありません。鈴木区長として、大田区の観光施策についてどの様に考えているのか、またこれまでの観光施策の総括と、大田区に対する経済効果をどう検証しているのか。
(答弁)
経済効果については、観光施策による直接的な効果だけでなく、間接的な効果も含めて評価する必要がある。具体的な効果検証は、現在策定を進めている基本計画の指標として節目ごとに検証を行っていく。
④ 紐付けられた医療情報や薬剤情報の活用などを含め、避難所でのマイナンバーカードの活用について早期の実現を期待しているが、今後の実現に向けた現在の検討状況と今後の見通しについて。
(答弁)
避難所DXの推進について、マイナンバーカードとの連携した避難所入退室管理システムを速やかに構築し、大田区防災アプリに組み込んでいくよう検討を進め、総合防災訓練などで運用の検証を行う。
⑤ 政府の新たな総合経済対策の方針も踏まえ、防犯対策のバージョンアップが喫緊の課題と考えます。これまで、青パトによるパトロールや自動通話録音機貸与事業などを実施してきましたが、通称トクリュウによる強盗犯罪を含む、今後の防犯対策についての区長の見解を伺います。
(答弁)
区では、防犯対策として「人の目」「見守りの目」「パトロール」が重要だと考えており、「人の目」を補うものとして、防犯カメラの設置が重要であると考えている。今後は、「人の目」「見守りの目」を増やすため、青パトによるパトロールの大幅な強化を行う。
⑥ 区は介護人材確保に向け、介護人材確保型の奨学金制度の運用、研修費用の助成など人材確保のための施策を行ってい流が、効果をどう検証しているのか。早急な対応を図るために、事業者の現状を調査し、需要に合わせた確実な介護人材を確保するため介護人材確保計画の策定が必要と考え流が、介護人材の確保に向けた区の本気度についてお答えください。
(答弁)
介護人材の確保は喫緊の課題。今年度、区内の介護事業所に対し、介護人材の実態をより正確に把握するための調査を実施した。今回の結果で推計された人材不足の状況を改善すべく、職能団体の皆様也関係機関と継続的に協議を重ね、具体的な需要数を基に、より計画的に人材確保施策を推進していく。
⑦ 区長選挙の際、自民党として推薦をさせて頂く中で政策協定を結んだ。口腔衛生分野として、「口腔ケアの重要性を認識し、障害のある方への適切な診療、口腔保健事業をおこなう為の機関として口腔保健センターの整備を行うこと」、「口腔がんの意識啓発を進め、リスクや予防について区民理解を進める」ことを求めてきた。おおた健康プラン第四次の策定に向け動き出す時期だからこそ、鈴木区長には改めて歯と口腔の健康の重要性を考えて頂きたい。口腔保健センターや口腔がんの意識啓発など、口腔保健施策の充実に区長としてどのように実現に向け取り組んでいるのか。
(答弁)
口腔保健センターの整備については、在宅医療や障害者支援のあり方を含めた検討が必要であり、今年度、歯科医師会と協議の場を持つ予定。口腔がんについては、口腔保健に関する区民の理解を深めるため、歯科医師会が実施する普及啓発事業を後援するほか、今年度は歯科医師会に委託している「歯と口の健康普及啓発事業」の予算を増額し充実を図っている。次期おおた健康プラン第四次において口腔保健施策の一層の充実を図るため、今後も歯科医師会など関係機関と共に事業を推進していく。
⑧ 大田区教育委員会は、これまでも平成25年の館山さざなみ学校の今後のあり方検討委員会報告書に示された方向性を基本として、館山さざなみ学校の今後について検討を続けてい流が、その前提としては今日の子どもたちを取り巻く社会状況の変化等を考慮した上での視点が大切である。この10年、様々な変化がある中、鈴木区長が誕生、そして新たな基本構想が策定され、その中で「未来を創り出すこどもたちが夢と希望をもって健やかに育つまち」という基本目標が掲げられた。時代の変化に合わせた判断が必要である。あらためて館山さざなみ学校の今後のあり方検討委員会を設置すべきと考えますが大田区教育委員会の見解を求める。
(答弁)
平成25年の報告書を踏まえ、こどもたちが抱える様々な健康課題に対して、区内でどのようにきめ細やかに対応していくのかを具体的に検討するための懇談会を設置する。この懇談会には、児童の健康に関する有識者として、東邦大学や医師会などから外部委員として参加してもらうほか、PTA、学校長など、長年、舘山さざなみ学校の運営に関わられている当事者からもご意見を広くいただく場としていく。
詳細については、今後、Youtubeの伊佐治ごうチャンネルに動画をアップいたします。
https://www.youtube.com/goisaji